楽楽風塵

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社会学

岸政彦『マンゴーと手榴弾』

岸政彦の『マンゴーと手榴弾ーー生活史の理論』を読んだ。 マンゴーと手榴弾: 生活史の理論 (けいそうブックス) 作者:岸 政彦 出版社/メーカー: 勁草書房 発売日: 2018/10/30 メディア: 単行本 目次は以下の通り。 はじめに マンゴーと手榴弾ーー語りが生ま…

ブルデュー・ライール読書会まとめ

P・ブルデュー『ディスタンクシオン』、B・ライール『複数的人間』『複数的世界』、T・ベネット他『文化・階級・卓越化』の読書会をしたので、その中での論点をまとめる。私なりに解釈したこの研究会の趣旨は、まずは①ブルデュー理論を理解すること、②ブルデ…

ブルーノ・ラトゥール『社会的なものを組み直すーーアクターネットワーク理論入門』①

今度の研究会に向けて、ブルーノ・ラトゥール『社会的なものを組み直すーーアクターネットワーク理論入門』について。 社会的なものを組み直す: アクターネットワーク理論入門 (叢書・ウニベルシタス) 作者: ブリュノラトゥール,Bruno Latour,伊藤嘉高 出版…

大阪なおみ選手と「ハーフ」をめぐる言説について

今週、大阪なおみ選手の全米オープン優勝のニュースが駆け巡った。それ自体は非常に喜ばしいニュースだが、そのニュースをめぐって様々な言説が吹き荒れている。ここでは、そのニュースについての雑感などをまとめてみたい。 大阪なおみ選手優勝のニュースは…

マックス・ウェーバー『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』

久しぶりの投稿、血沸き肉躍る。 今回はマックス・ウェーバーの有名な論文『社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」』(いわゆる「客観性」論文)について。 社会科学と社会政策にかかわる認識の「客観性」 (岩波文庫) 作者: マックスヴェーバー,Max …

E・デュルケーム『自殺論』

自殺論 (中公文庫) 作者: デュルケーム,宮島喬 出版社/メーカー: 中央公論社 発売日: 1985/09/10 メディア: 文庫 購入: 4人 クリック: 137回 この商品を含むブログ (81件) を見る 言わずと知れた社会学の名著、『自殺論』について。 本書を初めて読んだのは…