楽楽風塵

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メモ(論文執筆用)

メモ:社会運動論におけるフレーム分析

社会運動論におけるフレーム分析について。 主に、Benford, Robert D. and David A. Snow, 2000, "Framing Processes and Social Movements: An Overview and Assessment," Annual Review of Sociology, 26: 611-39. および、樋口直人『日本型排外主義ーー在…

社会運動論の系譜

わけあって社会運動論の系譜を整理中。 社会運動のサブカルチャー化―G8サミット抗議行動の経験分析 作者: 富永京子 出版社/メーカー: せりか書房 発売日: 2016/10 メディア: 単行本 この商品を含むブログ (6件) を見る 社会運動論の分析枠組みについて、割と…

「戸籍」とは何かーーその機能と役割について

戸籍にはいかなる機能があるのか。遠藤正敬『戸籍と国籍の近現代史ーー民族・血統・日本人』の第一章をもとに簡単に整理してみたい。 戸籍と国籍の近現代史――民族・血統・日本人 作者: 遠藤正敬 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2013/09/30 メディア: 単…

大阪なおみ選手と「ハーフ」をめぐる言説について

今週、大阪なおみ選手の全米オープン優勝のニュースが駆け巡った。それ自体は非常に喜ばしいニュースだが、そのニュースをめぐって様々な言説が吹き荒れている。ここでは、そのニュースについての雑感などをまとめてみたい。 大阪なおみ選手優勝のニュースは…

メモ:Tseng Yen-Fen and Wu Jieh-Min "Reconfiguring citizenship and nationality: dual citizenship of Taiwanese migrants in China"

今回は、Tseng Yen-Fen and Wu Jieh-Min,2011, 'Reconfiguring citizenship and nationality: dual citizenship of Taiwanese migrants in China',"Citizenship Studies"15(2): 265-282.の要約である(訳せば「シティズンシップとナショナリティを再構成…

メモ:台湾(中華民国)の国籍制度に関する覚書(日本統治から戦後にかけて)

台湾の国籍制度に関して大まかな歴史を整理しておきたい。参考にする文献は以下の三つ。 鶴園裕基,2014,「無効化する国籍ーー日華断交の衝撃と国府の日本華僑統制・保護の変容」『華僑華人研究』11: 38-55. ーーーー,2016,「すれ違う『国』と『民』ーー…

メモ:台湾(中華民国)における国籍制度の歴史

台湾(中華民国)における国籍制度の歴史についての備忘録。参照したのは以下の本の特に5章。 移民政策の形成と言語教育―日本と台湾の事例から考える 作者: 許之威 出版社/メーカー: 明石書店 発売日: 2016/01/27 メディア: 単行本 この商品を含むブログを見…

メモ:日本統治時代の台湾に関する研究

日本統治時代の台湾に関する研究として参照必須の文献を列挙する。(今後拡大予定) ・台湾全体にかかわるもの 若林正丈『台湾抗日運動史研究』→台湾人エリートの言説など 駒込武『植民地帝国日本の文化統合』→教育や文化政策など 小熊英二『〈日本人〉の境…

メモ:台湾における戸籍制度の変遷(1945年から2000年まで)

現在、台湾における戸籍制度の変遷について調査しているので、ここに断片的ではあるが、調べたことを整理しておきたい。 台湾における戸籍制度の歴史的変遷についてまとめた論文として最も著名なものは、台湾の社会学者・王甫昌による『由「中國省籍」到「台…