楽楽風塵

ナショナリズム 移民 台湾 映画と読書

ナショナリズム 国家論

Paul Starr "the Sociology of Official Statistics"

Paul Starr, 1987, 'The Sociology of Official Statistics' William Alonso and Paul Starr eds. "The Politics of Numbers", New York: Russell Sage, 7-57. という論文をまとめる。 The Politics of Numbers (Russell Sage Foundation Census) 作者: Will…

Rogers Brubaker "Nationalism reframed: Nationhood and the National Question in the New Europe"

Nationalism Reframed: Nationhood and the National Question in the New Europe 作者: Rogers Brubaker 出版社/メーカー: Cambridge University Press 発売日: 1996/09/28 メディア: ペーパーバック この商品を含むブログ (3件) を見る 今回は、Rogers Bru…

近代国家誕生前夜の歴史についての覚書

国家の歴史について語るとき、多くは近代から話が始まり、それ以前の前近代(すなわち近世、中世)にいかにプロトタイプとしての国家が生成されていったのかということはあまり注目されてこなかった。もちろん、現在の形での「国家」が出来上がったのは紛れ…

Theda Skocpol "Bringing the State Back In: Strategies of Analysis in Current Research"

今回はシーダ・スコッチポルらが編集した『国家を取り戻す』という論文集の序論(p.3-37)を簡単にまとめておきたいと思う。読み飛ばしてしまったのであまり読解できていないが、分かった箇所だけを簡単にまとめて次に読み直したときにすぐに内容を理解でき…

Andreas Wimmer "The Making and Unmaking of Ethnic Boundaries: A Multilevel Process Theory"

今回はアンドレアス・ウィマー(Andreas Wimmer)の"The Making and Unmaking of Ethnic Boundaries: A Multilevel Process Theory"について。下記リンク参照(ただしダウンロードはAmerican Journal of Sociologyの規定により有料)。 https://www.journals…

Rogers Brubaker "Beyond 'identity'"

今回はロジャース・ブルーベイカーの論文、"Beyond 'identity'"についてである。下記リンクでダウンロード可能。 (https://www.sscnet.ucla.edu/soc/faculty/brubaker/Publications/18_Beyond_Identity.pdf) 既刊翻訳である『グローバル化する世界と「帰属…

ロジャース・ブルーベイカーの「認知的視座」について

以前、ブログにちょろっと書いたブルーベイカーの「認知的視座」についてのメモを今回は整理のため、より詳細に書いておきたい。 前回のブログ( http://blog.hatena.ne.jp/cnmthelimit/cnmthelimit.hatenablog.com/edit?entry=8599973812299186816)ではナ…

佐藤成基「国家の檻」

これまた佐藤成基先生の論文だが、今回は「国家の檻ーーマイケル・マンの国家論に関する若干の考察」という論文を取り上げる。以下にPDFを貼っておく。http://www.t.hosei.ac.jp/~ssbasis/53-2sato.pdf マイケル・マンは正直日本ではあまり知られていないが…

佐藤成基「ナショナリズムの理論史」

今回もナショナリズム論の整理のために記しておきたい。 今回は佐藤成基著「ナショナリズムの理論史」という論文についてまとめる。これは大澤真幸氏が編集した有斐閣から出ている『ナショナリズム論・入門』という本に挿入されている短い論文である。 ナシ…

ロジャース・ブルーベイカー『フランスとドイツの国籍とネーション』

もう一冊、ブルーベイカーの『フランスとドイツの国籍とネーションーー国籍形成の比較歴史社会学』について雑感をまとめる。 フランスとドイツの国籍とネーション (明石ライブラリー) 作者: ロジャースブルーベイカー,佐藤成基,佐々木てる 出版社/メーカー: …

ナショナリズム・エスニシティ論における本質主義と構築主義

最近、ナショナリズム・エスニシティ研究について勉強しているので頭の整理のためにここに記しておきたい。 まず、ナショナリズム研究には様々な主義主張の分野があり、それぞれ対立軸が存在する 文化ナショナリズムの社会学―現代日本のアイデンティティの行…

アーネスト・ゲルナー『民族とナショナリズム』

もう一冊、読んだ本について。 民族とナショナリズム 作者: アーネストゲルナー,加藤節,Ernest Gellner 出版社/メーカー: 岩波書店 発売日: 2000/12/22 メディア: 単行本 購入: 7人 クリック: 85回 この商品を含むブログ (52件) を見る ナショナリズム論を取…

備忘録 「ネーション」の定義について

ちょっと頭の中を整理するために書きます。 「ネーション」の定義について。ネーション nationって日本語で訳せば「国家」とかになるんだろうけどこれはちょっと違和感あって国家ともまた違う何かなんではないかと思ってた。 そんなときに「ああなるほど」っ…

小熊英二『単一民族神話の起源』

今更ながら小熊英二著『単一民族神話の起源』を読む。 単一民族神話の起源―「日本人」の自画像の系譜 作者: 小熊英二 出版社/メーカー: 新曜社 発売日: 1995/07 メディア: ハードカバー 購入: 9人 クリック: 103回 この商品を含むブログ (90件) を見る 小熊…